忍者ブログ
最新コメント
[02/16 Timothyon]
[12/21 NONAME]
[12/11 NONAME]
[11/24 とおりすがり]
[12/12 RATE]
アーカイブ
謎のスペース
[2413]  [2412]  [2411]  [2410]  [2409]  [2408]  [2407]  [2406]  [2405]  [2404]  [2403
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ふと思い出した話。

中学の頃、技術家庭科という科目の授業があったのだが、
そのうちの「技術」担当教諭はどこかおかしな人間であった。

教師とて人間なので、もちろんそれぞれ個性はある。
しかし、件の教諭は、個性という言葉では片付けられないくらいに、妙であった。

この技術教諭、兎に角、人の話を全く聞かない。
本当に聞かない。

私は、ふとした用事でその教諭に伝言を届ける役目を負った。
ただ単に「A先生が貴方に●×の件で話がある と、仰ってましたよ」と
伝えるだけの簡単なものだ。

ところが、全く簡単でなかった。


私は職員室へ入り技術教諭に相対した。
当然、彼は「何か用か」と問うたので、私は先に述べた旨の伝言を伝えた。

普通ならば、ここで私の役割は終わりである。終わったはずだった。
彼の口から予想だにしない言葉が飛んで出てきた。
「お前は何の用があるんだ」

何の用も何も、伝言が用事で、それ以上も以下も無い。
私は正直、その問いの意味が理解出来なかった。

すかさず「ですから、A先生が」と再度伝言を述べようとすると
「だから、それはA先生で、お前の用は何だ」
と、言い終わる前に遮られた。

その押し問答を4,5回は繰り返した。
その最中、「話を聞いてください」とも申した。

結局私は延々終わらん問答にも付き合いきれず、
「もう結構」と言い放ち、職員室を後にした。


勿論、A先生の伝言は正しく伝わっておらず、私の責任となった。
技術教諭曰く「なんで俺に伝えなかったんだ」とのこと。

A先生は逆に謝ってくれたのがせめてもの救いか。


なにやらこの技術教諭は度々 言った 言ってない の諍いを起こしていたようだ。
私以外にも被害者は多いようだった。

私の世代、執拗なまでに言質をしっかり取る生徒が多くなったのは、
ある意味彼のお陰だろう。



日本語は通じるのに話しが通じない。
実に恐ろしい体験であった。
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
面倒なことだと思うけど用件を紙に書いて渡したらよかったんじゃね?
もしくは伝言を紙に書いてくださいって言って紙に書かせてそれを渡す
RATE 2015 /06 /15 (Mon )21 :30 :17 編集
PR
Powerd by NINJAブログ
  • >!忍者ブログ[PR]